報告 第8回障教懇(アーモンドの会)
 
 9月23日(月・祝日)、午前10より4時まで、埼玉和光教会を会場として「第8回 障がいを負う人々と共に生きる教会を目指す懇談会(アーモンドの会)」が開催されました。
テーマは、『児童虐待を巡って』―子どもの心の癒しを求めて―。
 参加者は25教会107名でした。

 今年は、児童虐待をテーマに、研修会を開催しました。最初、藤波良也牧師(神愛ホーム施設長)を講師に予定していたのですが、病気と言うことで、急きょ、菅原哲男氏(東大宮教会員・光の子どもの家施設長)に、お願いしました。
 午前は、開会礼拝に続き、講師による講演と、2名の証(佐竹貞昭兄、森淑子牧師)を聞きました。講師は資料によって、児童虐待の現状を、私たちに示して下さいました。そして急に虐待の件数が増えていることを言われ、今後10年、右肩上がりで増加していくことを指摘されました。特に印象に残ったことは、5年前を境に、施設に入所してくる子どもの状況の変化です。5年前までは、子どもの入所の際、子どもと親がほとんど同行し、その時、子どもは泣くのですが、親はその日できるだけ一緒にいてもらい、食事を共にし、入浴、添い寝まで、寝入った子どもの顔を見て、涙を流し、よろしく頼んでそっと帰って行くのが、普通だった。ところが最近では、家族が同行して来ることが、少なくなってきたこと、一緒に来た親でも、子どもに不憫さを感じているのが少ない。逆に子どもを奪いとった施設と考える人が殆どになっていると言うことです。

 そして施設の現状を話して下さいました。まだ幼い子どもが、最も愛してくれるはずの親から、虐待を受けています。家族が壊れてしまった。正直、私自身話を聞いていて、やるせない思いでした。どうしてこうなってしまったのだろうと問わずにはおれませんでした。この家族の再生は、キリストによる愛によってでなければ癒すことができないと言われました。それが教会の課題でもあると言うのです。講師は、午後もいる予定でしたが、施設で緊急のことがあり、昼に帰ることになってしまいました。

 昼は、埼玉和光教会の方々による暖かいもてなしがあり、分団、全体会、閉会礼拝で終わりました。教会はいったい、この児童虐待と言う問題を、どのように考え、取り組んだらいいのか、問われているように思います。
        
報告:横山厚志(飯能教会牧師、障教懇委員)

  
会場は埼玉和光教会

講師の菅原氏


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