報告 平和を求める8・15集会
 
 2003年8月15日(金)午前10:00〜正午、大宮教会にて、平和を求める8・15集会が開催されました。
 深見祥弘牧師(東所沢教会)による開会礼拝の後、講師である作家の石浜みかる氏より、「信仰が問われる日―弾圧を受けた人々から学べること―」と題して講演いただきました。

 まず、年表「日本の近代史と宗教、キリスト教と国家」(1889-1946)を見ながら、どこから国家の弾圧が始まったのか、教会やミッションスクールの事件とその後の変化(神社不参拝から参拝への動き)はどのようであったのか、検挙されたキリスト者たちのこと、日本基督教団が満州へキリスト教開拓団を送ったことなど、出来事から学び取るべきことを諄々と語ってくださいました。講師のお父様はブレズレンの集会の指導者であられ、検挙された経験をお持ちです。
 次いで、美濃ミッション関係の資料、満州キリスト教開拓団の資料、カトリック教会に関する資料、日本基督教団に関する資料、戦前の資料(「国体の本義」や歴史教科書の目次)を、解説いただきました。
 
 ほんの五、六十年前の出来事です。教会も過ちを犯しました。再び繰り返してはならないことです。そのためにも歴史の検証作業、例えば、ゆるやかにしかし確実に自由が奪われていく有様、妥協の向こうに何があったのか(行き詰まり、切捨て、排除)など、その立場にたてば自分はどうなのか、考えてみること、そして、今何をなすべきかを問い続ける姿勢、またお互いに助け合い励ましあうことが必要だと感じました。
 
 なお、参加者は115人(31教会)でした。主催は埼玉地区社会委員会、協賛は埼玉地区壮年部でした。

報告:金田佐久子(ホームページ委員・西川口教会)


開会礼拝説教する深見祥弘牧師(社会委員会委員長)


講師の石浜みかる氏


講演に聞き入る参加者



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