報告 災害対応について学ぶ会

 2005年10月30日(日)午後2時半〜5時まで、埼玉新生教会にて、地区「災害対応について学ぶ会」が開催されました。テーマは「災害に備え支え合う教会」、講師は、塚本潤一先生(群馬・高崎教会牧師)でした。参加者は38人(19教会)でした。

 まず、最上光宏埼玉地区委員長(浦和東教会)の司式による開会礼拝から始まりました。礼拝では「新潟県中越地震 被災教会・被災地を覚える共同の祈り」をささげ、献金は中越地震被災教会再建支援募金のためにささげられました。

 次いで、塚本先生による講演がありました。塚本先生は、兵庫教区主事在任中に阪神淡路大震災を経験し、教区救援センターを立ち上げ、中心となって働かれました。その時の経験を生かして、現在、関東教区・新潟中越地震被災支援委員会主事として奉仕されています。
 初めに、中越地震の被災教会・被災地の写真を、地震の後・冬の大雪・その後の近況を、礼拝堂の壁に映してくださいました。ついで、レジメに沿ってお話いただきました。阪神淡路大震災の直後の状況、その問題点、教区としての対応、阪神淡路大震災の経験から学んだこと、阪神淡路大震災から新潟中越地震まで(群馬地区のケース)など、語ってくださいました。
 最後に、現在の群馬地区の災害対応の紹介があり、@災害伝言ダイヤルの利用、A群馬地区メーリングリストの活用(現在は教職のみ参加)、B社会委員会の掲示板の積極的活用(対外的に)、に取り組んでいるようです。
 「諸教会の信頼関係は日頃から築き上げるべきもので、何か事が起こってからできあがるものではない。」「現場主義。行ってみなければわからない。行かずに語ることはできない。」「いくつかの事態を想定して、何も起こっていないとき、シュミレーションを行い、各教会に周知しておく」、などの提言をいただき、なるほど本当にそうだと思わされました。地区、教区レベルでも、自分の教会における危機管理についても問われました。できるところからコツコツと体制を作り始める必要があると感じました。

 小休止の後、関東教区常置委員の大島健一さん(大宮教会・教区新潟中越地震被災支援委員会)より、被災教会・被災地の様子などを伺いました。質疑応答の後、閉会祈祷をもって会を閉じました。

【参考情報】 災害伝言ダイヤル・・・確実に連絡が取れる「171」の伝言ダイヤル
  地震などの災害発生時は、膨大な数の電話が被災地に集中するため電話がかかりにくくなります。このような状態でも、家族間で安否の確認や避難場所の連絡などをスムーズに行えるのが「災害用伝言ダイヤル」です。局番なしの「171」にかけていただければ、すぐに「災害用伝言ダイヤル」につながり、簡単な方法で伝言の録音や再生を行うことが出来ます。
 平成16年9月から、災害発生に備えてより多くの皆さまに災害用伝言ダイヤル「171」の利用方法を事前に覚えていただくことを目的とし、毎月1日(24時間利用可能)に「171」の体験利用ができるようになりました(※毎年1月1日の提供は除きます。※防災週間(8月30日〜9月5日)の間も体験利用ができます。)
 (NTT東日本ホームページより引用)
報告:金田佐久子(ホームページ委員・西川口教会)



開会礼拝の司式と説教をされた最上光宏地区委員長




講師の塚本潤一先生




新潟県中越地震被災教会・被災地の様子をスライドで




講演に聞き入る参加者たち




関東教区常置委員の大島健一さんの御挨拶


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