報告 信教の自由と平和を求める2・11集会(2005年)
 
 2005年2月11日(金)、午前10時より、大宮教会において地区社会委員会主催の「信教の自由と平和を守る2・11集会」が行われました。今年は、「学校教育の今! ―希望はどこにあるのか― 」と題して、都公立中学校教員また「日の丸・君が代」の強制に反対するキリスト者教師・生徒・市民のネットワーク世話人でいらっしゃる飯島信(いいじま まこと)先生による講演でした。なお、参加者は地区内33、その他5の合計38教会・伝道所、127名でした。

 はじめに本庄教会の飯野敏明牧師による開会礼拝がもたれました。テキストはルカによる福音書17章11節から19節までの、イエス様が重い皮膚病を患っている十人の人を癒す箇所です。「清くされたのは十人ではなかったのか。ほかの九人はどこにいるか」は、私たち一人一人に信仰の質が問いかけられていることでもあると語られました。

 飯島先生のお話は、現在の教育現場で卒業式・入学式で国歌斉唱をしないと、次々に懲戒処分されていく厳しい現実を示されました。国歌斉唱の時に、1回起立しないと「戒告」、2回目で「減給」、3回目で「免職解雇」。免職解雇だと退職金も出ないそうです。さらに、今は「生徒たちが大声で歌っていないと、先生の指導が悪いといって注意を受けるそうです。生徒は先生が処分されるから大きな声で歌うというのです。こうした目的は、戦争が出来る国にしたい、軍事大国にしたいためと語られました。昨年の2・11集会でも、講師は「日本が、外では自衛隊の海外派兵、内では有事立法の整備を行い、戦争国家体制になりつつあること、また教育基本法改正などによって愛国心教育を通して、戦争をするための人づくりをしていること」を危惧されていました。
 こうした厳しい現況を話されましたが、一方で子どもたちが「戦争のない平和」をいかに大切にし望んでいることも話され、ここに希望があることも示されました。

 最後に社会委員会委員長の深見祥弘牧師による閉会挨拶がありました。教会は社会との関わりを大切にして、今私たちが自分できる範囲で行動を起こすことを促されました。

 うっかりして、本日はデジカメのフロッピーを忘れてしまいました。ところが、中村眞先生(埼玉新生教会)が数枚撮っていましたので、少しだけ掲載できました。中村先生有難うございました。(^_^)v
報告:豊川昭夫(ホームページ委員会委員、越谷教会信徒)



講師を紹介する深見社会委員長(右)、左が飯島先生。




講師の飯島信先生。




今年も参加者は100名を越えました。



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