報告 新潟県中越沖地震・柏崎ボランティア

 7月24日(火)〜25日(水)、先の新潟県中越沖地震で被災した柏崎市の救援ボランティア活動に参加してまいりました。21日(土)、埼玉地区内の諸教会・伝道所にインターファックスでボランティアを募集したところ、8名の方から応答があり、私も含めて9名で出かけました。メンバーは、最上光宏牧師(所沢みくに)、谷脇正紀牧師と谷脇光一くん(中3)、渡嶋久仁夫さん(以上、草加)、平山裕之さんと創くん(中2、以上、狭山)、若木三知子さん(川口)、植田和彦さん(深谷西島)と私です。
 24日(火)朝8時に川越駅西口に集合、平山さんの自動車で出発しました。狭山伝道所の森淑子牧師が見送りに来てくださいました。谷脇牧師ほか3名は草加から別車で出発、関越高速の赤城高原サービス・エリアで合流し、2台連なって柏崎に向かいました。途中、渋滞を予測して小千谷インターで高速を降り、国道291号線を柏崎に向かいました。順調に走り、12時過ぎに柏崎伝道所・柏崎ボランティアセンターに到着、上島一高牧師(新潟教会)らに迎えられ、伝道所で持参した昼食をいただきました。
 午後1時過ぎ、柏崎市災害ボランティアセンターに伺い、登録を済ませて、待機しました。2時前頃、倒壊した大谷石の塀の除去作業と平屋の木造アパートの掃除・片付けの作業が入り、前者に4名、後者に5名、別れて出かけました。私は、アパートの掃除・片付けに入りましたが、到着してみると、よく倒壊しなかったなと思われるような古い木造アパートでした。倒れた戸棚、食器棚等を起こし、散乱したガラス片や割れた食器を集め、ゴミをまとめました。1時間余りの作業時間でした。
 ボランティアセンターがコーディネイトする作業は4時終了なので、センターに戻り、終了の報告をして、柏崎伝道所に帰りました。谷脇正紀牧師、光一くん、渡嶋久仁夫さんは日帰りで埼玉にお帰りになりました。
一休みした後、市街地の様子を歩いて見に出かけました。柏崎伝道所の付近は被害が大きいように見受けられ、古い商店街の通りなど、倒壊したり、傾いたりしている店が少なからずありました。そのまま海まで出ましたが、海岸線は自衛隊の駐屯地になっていました。
午後6時、柏崎伝道所で群馬地区や茨城地区の方々、また福島から来られた柴田彰牧師(川谷)らと共に新潟地区の婦人の方々が用意してくださった夕飯をいただきながら、各自の自己紹介と作業報告等、ミーティングを行いました。前日の23日からおいでになっていた埼玉地区・本庄教会の雨宮孝弘さんとも合流しました。その後、柏崎ボランティアセンターで手配してくださった日本福音伝道教団の新潟聖書学院に移動し、宿泊させていただきました。
翌25日(水)、朝食を済ませ、柏崎市災害ボランティアセンターに直行、登録をして9時からの作業に備えました。私たち埼玉地区の6名は他のボランティアの方々と一緒に柏崎小学校で配給されているお弁当のパック詰めに行くことになりました。しかし、到着してみると、柏崎小学校ではパック詰めではなく炊き出しがされており、特に作業がありませんでした。そのため、ボランティアセンターと相談の上、20名のうち10名が残り、10名が一旦センターに戻ることになり、私たち6名はセンターに戻りました。
その後、11時過ぎに前日と同様の倒壊した大谷石の塀の撤去作業が入り、私たちも含め10名で小1時間ほど作業をしました。1個が100キロ近くあるのではないかと思われるような大きな大谷石でした。
 12時過ぎに作業を終了してセンターに戻り、報告を済ませて、昼食。午後の作業に備えて待機。午後1時過ぎに、3名は子供たちの遊び相手のボランティアに(しかし、現地に到着してみると既に他の人が子供たちの相手をしており、重なったため活動なし)、他の3名は茨城地区の久保田愛策牧師(鹿島)と一緒に、家屋内の片付けに向かいました。2時過ぎには作業が終了し、ここまでと判断して、柏崎伝道所に向かい、挨拶を済ませて帰途に着きました。午後6時過ぎ、川越に到着、解散しました。
 今回の活動では、ニュースでは平日のボランティアが足りないと報道されたと帰ってから聞きましたが、実際にはボランティアー過剰状態で、作業需要の方が少なく、センターで待機している人がたくさんいました。私たちも待機時間がかなりありました。しかし、被災した方々のニードに従って働くのがボランティアであって、ニードが上がるまで“待機する”こともボランティアの一環であると感じました。待機したまま終わったとしても、良しとするぐらいの気持がなければボランティアはできない、自己満足のための善意の押し付けになってはならないと思います。
 ただし、地震が発生してまだ1週間ちょっとですから、今後、もっともっと多くのボランティアのニードが吹き上がってくるかも知れません。
 柏崎伝道所・柏崎ボランティアセンターも、当初の予定から更に4週間、8月26日まで継続されることになりました。今後、埼玉地区、また各教会伝道所においても夏の行事活動が始まるでしょうから、救援活動に動くことは難しくなるかも知れません。けれども、再度、埼玉地区において救援ボランティア活動を計画した場合は、またお祈りとご協力をよろしくお願いいたします。

報告:埼玉地区災害対応委員長・山岡創(坂戸いずみ)












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