報告 教会音楽講習会 (2007年)
 
   2月24日(土)、午後1時から教会音楽委員会主催の教会音楽講習会が大宮教会で行われました。15教会36名の参加でした。参加人数は多くはありませんでしたが、一度は消えかかった企画でしたので、開催できたことを感謝しています。

 開会礼拝は埼玉地区委員長の最上光宏牧師(浦和東教会)が説教に当たってくださいました。
 旧約の時代には傷のない完全ないけにえをささげていた訳ですが、主イエスのただ一度のまことの犠牲により私たちは動物のいけにえをささげる必要がなくなりました。しかしヘブライ人の手紙には「賛美のいけにえ」という言葉があり、わたしたちは賛美の器として、あるいは行いを通して自分自身を神におささげすることをもって、まことの礼拝にあずかろうとのお勧めをいただきました。奏楽や音楽を担当するものとして、自分の思いではなく、最善のものを主の前に共にささげるという原点を示され深く胸に迫る思いがいたしました。

 この開会礼拝では講師のウド・シュニーベルガー先生ご自身が奏楽を担当してくださいました。バッハの前奏曲、後奏はもちろん見事でしたが、讃美歌の前奏部分も先生の即興演奏によって導かれて(後で少し冒険的アレンジでしたとおっしゃいましたが)歌い出すという、ドイツではめずらしくない、しかし私たちにとっては大変刺激的な経験もできました。

 講演の内容は大変深く、広がりもあるもので、簡単にまとめることは難しいのですが、まず先生ご自身の教会音楽を学ばれた経緯を話され、それに絡めてオルガンと教会音楽の歴史的な流れを分かりやすく紹介してくださいました。また現在のドイツ教会の現状や課題となっていること、特に新しい式文に込められた豊かな内容をどうくみとり音楽を通してどのように礼拝に参与していったらよいか、ということも語られましたが、これは私たちにも共通する課題であり大きな示唆をいただきました。とりわけ、奏楽にあたる者は礼拝において語られたみ言葉に応える会衆を支えるという大きな責任があるのだから十分に牧師との連携を図り、できる限りの学びと情報収集をして、礼拝全体が調和したものとなるよう、そして主を礼拝する人の心に届くものとなるように準備することが大切であるとのべられて、先生がなさる方法をご紹介くださったり具体的に楽譜も見せてくださいました。

 ご報告したいことは他にも山のようにありますが、ご希望の方はテープに録音しましたのでお聞きいただくこともできます。しかしおいでいただいた方のようには…。

 どうぞ次回の教会音楽講習会にもご期待ください。

報告:長尾愛子(教会音楽委員会委員長、小川教会)





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