報告 災害対応について学ぶ会
 
 2007年9月29日(土)、午前10時より地区委員会主催の「災害対応について学ぶ会」が大宮教会を会場として開催されました。今回は「設計士の視点から見た災害対応への備え」と題して、新潟県中越地震、能登半島地震そして今年7月に発生した新潟県中越沖地震で被災教会や住宅を見てこられた松下充孝氏(大宮教会員、鰹シ下設計社長、関東教区新潟県中越地震被災教会・被災地支援委員会委員)より講演を伺いました。出席者は29名・13教会でした。

 はじめに新潟県中越地震、能登半島地震、新潟県中越沖地震の特徴をプロジェクターを使って被災地の写真を写しながら話されました。いろいろな数字を比較すると、いかに新潟県中越地震の被害が大きかったことが良く分ります。
 次に埼玉県の地盤特性と地震発生時の被害予想が話されました。1999年発行の埼玉県地震被害想定調査報告書によると「綾瀬川断層地震」は、マグニチュード7.4、震度7で、死者は(夏昼)4,496人、(冬夕)8,685人、(早朝)9,172人。避難者(夏昼)842,061人、(冬夕)1,301,905人と予想されます。建物被害も、全壊115、278棟、半壊及び一部損壊358,852棟と信じられない数字が出ていました。これを受けて、各教会の危機管理対策の必要性を話されました。@地域的条件、地形の特性。自分の教会の立っている所がどのような地盤などにあるかを調べるということです。A建物図面と建物履歴の整備。増築や改築をした図面なども大切な資料です。B建物診断調査と危機管理。C教会の管理対策。教会員の連絡網や避難訓練と防災計画。さらに教会間における救援対策(被災後の対応)についてお話をされました
 いずれにしても日頃からの備えがいかに大切かが分り貴重な講演でした。

報告:豊川昭夫(ホームページ委員、越谷教会信徒)



最初に挨拶をされた埼玉地区委員長の深見祥弘牧師(東所沢教会)




講師の松下充孝氏。現在、埼玉地区の壮年部の委員長でもあります。




雨の中、土曜日の午前中に参加され真剣に聞き入る会衆。



プロジェクターを使って画面に映し出しました。




能登半島地震について語っています。


HOME