報告 第14回アーモンドの会

 第14回アーモンドの会が11月24日(月)小川教会を会場に、17教会、48名の参加で行われた。例年9月に開催されるが、今年は7月に全国キリスト教障害者団体協議会総会・研修会の運営をアーモンドの会が担当したため11月となった。
 今回は「R☆ING(リング)〜ゆっくり生く旅ぞ〜」―援助・被援助の関係を超えて―をテーマに、関東教区巡回教師の冨井鉄平先生が講演された。先生はお身体や発声に不自由があるが、神様の恵みの内に伝道者として用いられ活躍されている。
開会礼拝では、最上光宏牧師(所沢みくに教会)が説教され、「心を高くあげ、共に生きよう」と、みなで賛美した。

 講演は、たいへんユーモアのある自己紹介とTVゲーム音楽という、今日のテーマにふさわしいインパクトのある始まりであった。前半は、冨井先生の生い立ち、ご自身の障害について、イエスキリストとの出会い、ご両親や祖父母について話された。豊かな家族の交わりの中に主が共におられる思いで伺った。

 続いて、今日のテーマである対話交流スペースR☆ING(リング)について話された。リングは、「遊び人」、「ヒマ人」と言われている人、あるいは「恐い」、「変だ」と言われている人、「不器用な人」、「浮いちゃってしょうがない人」、「不登校の人」、「会話が下手な人」、「言葉が続かない子ども」、誰でもが自由にインターネットを通じて語り合い、出会うことのできる「居場所」である、と紹介された。互いに違うという理由で交わりから疎外されたり、友だちから誘われない人たちの交わりの場である。「『人は一人でいるのは良くない』という神の言葉を深くこころに留め、ゆっくりと、神の足跡を残していきたい」と、話された。

 昼食後、石川兄の証を伺い、病を共にする交わりの中に、主がいつも共におられることを深く覚えた。その後4分団で話し合い、全体で分かち合った。最後に、牧師として、また物語師としての今後の働きについて、冨井先生ご自身が思いを語り、祈りの内に閉会した。冨井先生のお人柄、お考えが十分に伝わり、援助・被援助の関係を超えて主の前に自由にされる喜びに満たされ、温かい、恵みあふれる会であった。
報告:九里秀一郎(アーモンドの会書記、浦和東教会員)




開会礼拝説教をされる最上光宏牧師




熱弁される冨井鉄平先生




アーモンドの会委員でもある石川兄(大宮教会)の証




A分団の様子、車椅子で新潟から福島兄(新津教会)が駆けつけました。




新潟地区からも複数参加があり感謝でした。


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