報告 災害対応について学ぶ会
 
 2008年9月27日(土)、午前10時より地区委員会主催、災害対応委員会協力のもと「災害対応について学ぶ会」が埼大通り教会を会場として開催されました。昨年の同会で、埼玉県には綾瀬川断層があり、この断層による地震が発生した場合、かなりの被害が発生することが分かりました。そこで今回のテーマは「その時、あなたは、どうしますか?! −綾瀬川断層地震が発生したら−」と題して、埼玉県消防防災課地震対策担当の和田基晴氏より講演を伺いました。参加者は20名・16教会

 はじめに最近の地震を含め今までに発生した地震の規模や被害状況の説明がなされました。阪神淡路大地震のマグニチュードは7.3、新潟県中越地震は6.8、関東大震災に至っては7.9です。このマグニチュードの大きさは、0.2で2倍になります。そうするとマグニチュード2違うと2の10乗で約1000倍の大きさになります。そして、過去の事例から南関東地域のどこかでマグニチュード7クラスの非常に大きな地震が今後10年間で30%、30年間70%、50年間では90%の確率で発生するそうです。ちなみに保険会社の調べで30年間で交通事故で負傷する確率は24%だそうです。いかにこの地震が発生する確率が高いのかが分かります。

 次に綾瀬川断層が発生した場合の被害想定が話されました。マグニチュードは6.9で、死者は124人、負傷者は3903人、1日後の避難者数に至っては約17万人になります。また建物は4000棟が全壊し、火災でも4000棟が焼失します。綾瀬川断層ということで、被害は綾瀬川沿いと思っていましたが、むしろ大きな被害は断層を横切るように、川越とか坂戸が一番大きな被害を受けるそうです。

 最後に、地震対策として、建物の地震診断や家具の転倒防止、日頃の備蓄品の用意、また地震が発生した場合、どのように行動したら良いか話されました。NTTの災害用伝言ダイヤル(録音:171+1+市外局番+自宅の電話番号 再生:171+2+市外局番+自宅の電話番号 )の説明もありました。いずれにしても日頃の備えがいかに大切さが分かり、今回も貴重な講演でした。
報告:豊川昭夫(ホームページ委員、越谷教会信徒)



会場となった埼大通り教会。




はじめに挨拶された埼玉地区委員長の深見祥弘牧師(東所沢教会)




講師の和田基晴氏




真剣に聞き入る会衆




プロジェクターを使って説明されました。



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