報告 災害対応について学ぶ会
 
 2009年9月19日(土)、午前10時より地区委員会主催、災害対応委員会協力のもと「災害対応について学ぶ会」が大宮教会を会場として開催されました。今回は、講師に2004年10月23日に起こった新潟県中越地震を経験された十日町教会の新井純牧師をお迎えし「被災教会として一番伝えたいこと」のテーマでお話を伺う事が出来ました。

 新井牧師は、地震発生時(マグニチュード6.8、震度7)、十日町ではなく、家族の共に新潟市にいたそうです。新潟市でも相当の揺れでしたが、震源が川口町と十日町の堺ということで、急いで十日町に帰ろうとしたが、5,6時間経っても渋滞で車が進まない、やっと小千谷までたどり着いたが、そこから先は全くの通行止め、その後も震度6以上を含め次々に起こる余震の為、どうしようもなくて車中に泊ったということでした。

 このような、ある意味生々しいが地震を経験した人ではなくては語れないお話を聞くことが出来ました。その後、教会がボランティアセンターになり、多くの被災した人を受け入れ、礼拝堂にも寝泊まりし、数々の体験談を話されました。一週間後、保育園内で礼拝を行われた時は、讃美歌を歌っていたら、讃美歌を歌う声が、どんどん小さくなっていったそうです。全員、自然と涙が出て歌えないのです。この気持ち、とても分かりました。

 新井牧師は、日頃の地域や教会員同士の繋がり・信頼関係が非常に重要、そして「寄り添う」ことの大切さをお話されました。また、日本に住んでいると地震は日常的なことです。しかし、自分自身にとって地震は非日常的なことです。この非日常的な時に、人間の本性が出る、この時どういう生き方をするか、正に信仰が問われると言うのです。こんなある末期癌のポスビスの話をされました。「苦痛が1なら、しっかりとした信仰を持っていると苦痛は半分なる。しかし、中途半端な信仰だと2倍になる」。とても分かるような話でした。(^^ゞ

 最後に、よく聞かれることで、地震に備え何を用意しておくかです。どの地震でも3日経てば救助が来るようです。水600ccを3日分。カロリーメート9本、そして毛布のような体を温めるようなもの。これらは「ノアの箱舟3点セット」として売られているそうです。いずれにしても、信仰も何もかも日頃からの備えが重要ということです。
 なお、参加者は17名・14教会と決して多くはありませんでしたが、参加された皆様は、とても良いお話が聞けたと言われました。次回は、もっと多くの方に参加して頂きたいと思います。
報告:豊川昭夫(ホームページ委員、越谷教会信徒)



挨拶をされる災害対応委員会委員長の三羽善次牧師(和戸教会)




講師の新井純牧師




参加者1




参加者2





参加者3


HOME