報告 第18回障教懇(アーモンドの会)
 
 9月22日(土・祝) 午前10時より 埼玉和光教会を会場にアーモンドの会が開催されました。 
 本年は 「障がい者のある人と向き合う」―親子・きょうだい・そして教会―を主題として開催されました。本年のアーモンドの会は例年の開催内容と異なり、映画の上映を鑑賞しその製作監督をお招きして講演を伺いそのことを話題に参会者が懇談して障がいのある人と向き合うことを主体に行われました。 

 開会礼拝ではアーモンドの会委員長の長尾牧師(小川教会)より、会の主旨、今回の開催内容の奨めがありました。本日のテーマとしては、ドキュメンタリー映画『ちづる』の主役の知的障がいと自閉症を持った妹を中心とする家族の日常生活で、障がいと向き合うなかで、あたりまえのようでありながら非常に深い経験をされた、赤崎正和監督から、撮影に至る経緯や現在のお気持ちを含め私たちにもそのお気持ちを共有させて頂く目的で、特に 「障がい者のある人と向き合う」―親子・きょうだい・そして教会―を主題とし、映画によって提起されていることがらを障がいを持つ人とそのご家族のこととして限定せず、関わりのある社会、とりわけ私たちの教会が「主にある家族」としてきちんと向き合っているか一緒に見つめなおす機会となることを願い進められました。

 映画『ちづる』は赤崎監督が2年前に大学の卒業制作作品として作成されたもので、テーマに悩んだうえにそれまでずっと心の中で引きずってきた障がいのあるきょうだいを思い切って画面にさらけ出し、自らのおかれている状況を表したいという動機だったとのことでした。

 講演としてそれまでの生きてきた経緯の中でその思いを淡々と時には悩まれた自らの道のりを飾らずに話された内容は映画の中でのごく自然な家族の日常として描かれていることもあり、聞くものに共感と気づきを与えて下さる内容でした。

 監督から『今まで、自分の気持ちの中で隠したい気持ちがあったことが、この映画を作成することにより、自らの実態が周囲にあからさまになったことで、これで良かったのだ、これからはごく自然にそのことを受け入れて、自らが障がいを持つきょうだいとしての人生を歩んで行く自信につながった。』という気づき、学びになったこと、さらにはこのことで『きょうだい・ちづる』を見る見方が変わったことで、将来にその後の状況を『ちづるパート2』として発表できたらという言葉には、参会者からもそれを期待する気持ちを込めての大きな拍手が送られた。

 講演の後には例年の分団討議方式ではなくバズセッション方式で会場内で小集団での討議を行い、今日の映画、講演の感想及び日頃考えていることなどの分かち合いが行われ、皆さんが充足した学びとなりました。
 参加された 教会30 団体5 参加者は163名 と過去最多の恵まれた集いでした。

報告:矢崎武雄(埼大通り教会・アーモンドの会委員)























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