報告 教師一泊研修会
 
 2013年7月8日(月)〜9日(火)、別所沼会館ヘリテイジ浦和にて、教師委員会主催の教師一泊研修会が開かれました。主題は「旧約聖書から今日の教会が聴くべきこと ―知恵文学に学ぶ―」、講師は、東京神学大学教授の小友 聡先生(中村町教会牧師)でした。

 教師委員会委員長の三羽善治牧師(和戸教会)による開会礼拝の後、小友先生の講演T「知恵文学と今日の教会」がありました。次いで、山ノ下恭二牧師(東大宮教会)、町田さとみ牧師(初雁教会)より発題があり、夕食後は、分団で互いに分かち合いました。
 
 講演Tでは、知恵文学の範囲と定義が示されました。知恵文学とは、箴言、ヨブ記、コヘレトの言葉、知恵の詩編などです。「知恵」とは箴言第1章2節から6節に示されています。次いで、近代から現代まで知恵文学がどのように解釈されてきたか、解釈史を概観しました。1945年ころまでは日常倫理の教えとして受け止められた時代、1970年代までは批判的聖書学の影響を受けた時代、1970年代以降は聖書学の多様化を反映した時代、現在は、聖書学のさらなる展開があり、テキストの読み直しがなされているとのことです。東日本大震災を受けて、特にヨブ記が引き合いに出されるようですが、不条理をどう生きるかという問いに、知恵文学から聴こうとしているそうです。
 残念ながら、報告者は都合により、一日目のみの参加で、講演Tしか聞けませんでした。講演Uの演題は「知恵文学を説教に生かす」です。小友先生からいただいたプリントに、ご自身のヨブ記からの説教、またコヘレトの言葉からの説教が載っていましたので、有難く思いました。

 なお、出席者は36人でした。2日目も親しい交わりのときを皆さん過ごされたと思います。感謝。

報告:金田佐久子(西川口教会牧師、ホームページ委員会)



講師の小友聡先生(右)と教師委員会委員長の三羽善次牧師(和戸教会)




研修会の様子


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