報告 春の教会音楽講習会 
 
 「世界の賛美歌の今」を年間テーマとし、2013年度第一回教会音楽講習会を5月25日(土)、大宮教会で開催しました。今回のテーマは「今の賛美歌を知る」。講師はカンバーランド長老教会めぐみ教会牧師の荒瀬牧彦先生です。荒瀬先生は礼拝学がご専門ですが賛美歌についての造詣も深く、礼拝や賛美歌に関する著作がある他、「讃美歌21」の編集協力者も務められました。

 疋田勝子先生の開会祈祷に続き、さっそく講習開始です。前半は礼拝と賛美歌の関係についての講演。まず、奏楽者も司式者であり、説教者や司会者とのチームワークが大切であること。会衆が礼拝で歌うのは、私たちが観客ではなく主体的に参加して礼拝を捧げ、体と心と魂を振わせて福音を伝えるためであること。礼拝の構造の中で、その時々に語られたことに対して賛美歌を歌って応答していくものであることなど、ユーモアを交えて語ってくださいました。

 さらに映像を用いて、ウガンダの野外での礼拝やアメリカのメガチャーチでの賛美ダンスや手話を交えた賛美など、「世界」の様々な礼拝を紹介。「今」現在に生きる私たちは、地域や民族によって異なる多様なキリスト教礼拝について関心を持ち、共有していく必要があると教えてくださいました。

 後半は「讃美歌21」「こどもさんびか改訂版」「Thuma Mina世界のさんび」1,2(すべて教団出版局発行)から、世界各地の新しい賛美歌およそ30曲を参加者全員で歌いました。それぞれの歌の特徴や背景、どんな場面で用いるかなど先生の解説を挟みながら、奏楽者の委員たちが、曲調によってオルガン、ピアノ、ギターを使い分けた伴奏をつけての実践です。普段私たちの教会ではあまり歌っていない賛美歌がほとんどでしたが、新鮮な気持ちで声高らかに歌うことができました。各教会で用いるときの参考になることを期待しています。

 12教会から39人の参加がありました。次回は10月26日(土)で、引き続き荒瀬先生に講演して頂きます。21世紀初めの状況を教えて頂きながら、さらに多種多様な新しい賛美歌を歌っていく予定です。
教会音楽委員会 吉田みち子

報告:吉田みち子(埼玉新生教会信徒、教会音楽委員会)



映像や音声も用いての講義です。


オルガン、ギターに合わせて歌いました。


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