報告 埼玉地区災害対応「講演会」(2014年)
 
 2014年10月4日(土)、午前10時より埼玉新生教会にて、災害対応委員会主催の埼玉地区災害対応「講演会」が開かれました。参加者は27名・17教会でした。

 今回の講演は、「いわき = 原発から40キロの町の今」と題して、福島県の磐城教会・清風幼稚園牧師の上竹裕子先生でした。プロジェクターを使い、映像を見ながらの講演でした。

 演題の通り、磐城教会と(学)相双キリスト教学園清風幼稚園は、東京電力福島第1原子力発電所から43キロの所にあります。なお、(学)相双キリスト教学園は、清風幼稚園の他にもう一つの幼稚園を運営してますが、もう一つの小高教会幼稚園(小高伝道所)は、原発から17キロ圏内にあり、残念ながら事故の影響で休園中であり、5年後には廃園になります。

 講演の中で、二つの大きな問題(課題)を抱えていることがわかりました。
 一つは、「絶え間ない除染への取り組み」です。樹木の伐採、土の入れ替えを何度となくしています。まさに、除染との格闘です。市でも除染はしていますが、あまりに除染する所が広くて手が回らず現実は、自分たちでするしかないのです。
 
 もう一つの問題は、「3月11日をどう迎えるか」と言う課題です。実際、あの悲惨な体験をした方々には、忘れたい出来事ですが、忘れることが出来ないのです。しかし、毎年3月11日が来て、テレビでもあの津波等の映像が流れるわけです。私達が思っている以上に被災地の方は傷つき、また今も厳しい現実があることを知りました。
 
 最後に先生は、災害は今もあり、その繰り返し起こる災害の中で、私たちはいかに生きることが出来るのかと言う話をされました。聖書は、その答えを持っている。それは、命は「守る」ためにあるのではなくて、「使う」ためにある、それはイエス・キリスト共に希望のうちに生きる生き方だと話されました。

 講演後、質疑応答がありましたが、大変多くの方からの質問や意見が出されました。参加者は、決して多くはありませんでしたが、高い関心を持って参加されていたことが良くわかりました。
 今回、講演の録音をしましたので、ここをクリックするとお聴きになれます。(約70分、110MB、両耳イヤホンで聞くことをお勧めします)

報告:豊川昭夫(災害対応委員会書記、越谷教会員)




最初に挨拶する地区災害対応委員会の委員長である三羽善次牧師(和戸教会)




講師の上竹裕子牧師



プロジェクターを使ってのお話です




震災直後の磐城駅前です。誰もいません。




会場の様子




司会を務めた災害対応委員会委員の飯野敏明牧師(本庄教会)




質疑応答の時


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