報告 第21回アーモンドの会
 
 9月21日(月・祝)、埼玉和光教会に於いて、アーモンドの会(障がいを負う人々と共に生きる教会を目指す懇談会)が行われました。今年のテーマは「心の病が問いかけること」とし、日本の精神保健福祉の歴史をもとに、「心の病」とは何か、また家族や教会の課題は何かなど、幅広い問題について考える機会と致しました。

 講師として、日本基督教団柿の木坂教会員で、精神科医師、放送大学教授である石丸昌彦氏をお招き致しました。

 1900年(明治33年)精神病者監護法(看護ではない)が制定されて以来、日本の「心の病」を負った方々は、旧民法下の「家」の責任に置いて私宅監置されるという悲惨な状況に置かれました。1950年、精神衛生法制定により私宅監置は廃止されましたが、ライシャワー事件、宇都宮病院事件などが発生し、日本は国際的に非難を浴びました。その上で「精神疾患」と「心の病」が私たちに何を問いかけているのか。国の責任、そして自分自身や教会が、何をすべきか、深く考えさせられる一日となりました。

 午後の証は「今あるのは、神の恵み」と題して、埼玉和光教会の安永直美さんより、一年前に遭遇した交通事故の体験から、神様の深い恵みについてお話を伺いました。

 今年のアーモンドの会は関東教区より26教会、1団体、1個人の参加があり、133名で行われ、過去最高の参加者となりました。

 
報告:石川幸男(アーモンドの会委員、大宮教会員)





講演の様子1




講演の様子2


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