報告 平和を求める8・15集会 (2016年) | |
8月15日(月)に埼玉地区社会委員会主催の平和を求める8.15集会が埼玉和光教会を会場として行われました。講師は朝岡 勝牧師(日本同盟基督教団 徳丸町キリスト教会)でした。 参加者は講師を含め84名(他教団・他地区29教会、その他個人)。 今年は第18回目となりますが、演題は「決断する信仰、告白する教会」です。 開会礼拝の中で関東教区「日本基督教団罪責告白」を参加者全員で唱和し、確認しました。 朝岡先生の用意されたレジメにより講演をされました。 はじめに、ここ数年このような集会の持つ意味合いと、集う方々の意識、ある種の緊張感ともいうべきものが一層強まっているように感じます。この国の現状に対する危機感が現実味を帯び、私たちが一層具体的に祈り、行動しなければならない時代を迎えることのしるしであると受けとめています。そのような危機感を踏まえ、しかし何よりもすべてのものの主であり、王の王であるキリストにある希望に立って、ともに学びの時としたいと願っています。と話された。 7月10日に行われた参議院選挙では改憲推進派が三分の二の議席を得たことにより改憲の発議が出来るようになったことから自民党が志向している憲法観、国家観は復古主義を目指すものであり、自民党の改憲草案の問題点を示された上で、以下6項目を挙げて話されました。 @ 立憲主義と国民主権の否定 A 基本的人権を否定し、個人よりも国家を優先する姿勢 B 天皇制国家の価値観を強要 C 信教の自由・政教分離のなし崩しと、国家の宗教への介入。宗教の政治利用 D 平和主義の放棄と戦争のできる国への転換 E 緊急事態条項による全権委任法の出現 上の各項目についての問題点を指摘された後、「決断する信仰を求めること」として、以上のような改憲路線が現実となりつつある今、私たち、教会はどのような状況にあるのか。古くからある「教会に政治はタブー」との声をいまだに乗り越えられない現実がある。「個人で政治的意見を持つのは構わないが、教会としての意思表明はすべきでない」、「牧師が特定の立場に立つと、信徒の自由を奪うことになる」。「教会は非戦主義、・絶対平和主義ではない。軍備は必要だし、中国の脅威に対する備えは必要だ」という声も聞こえてくる。個別にはさまざまな意見の表明や賛成・反対の動きはあるが、おしなべて教会は時代の中でいよいよ内向きになり、保守化している印象を持つ。教会はますます沈黙を決め込むようになっていないかと思う。(中略) いよいよこの国も「主イエスは主である」という信仰の告白が脅かされる「信仰告白の事態」の時代が本格的に始まると言う認識を持たなければならない信仰の戦いとしての真価が問われる時代になるのではないかと結ばれました。 ※ 講演の動画を見る ⇒ ここをクリック |
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報告:後藤龍男(社会委員長、和戸教会) |
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会場は埼玉和光教会 |
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挨拶する後藤龍男社会委員会委員長(和戸教会) |
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講師の朝岡勝牧師 |
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会場の様子 |
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