報告 役員・伝道委員研修会(2016年)
 
日時:2016年 6月19日(日)15:00〜17:00
場所:埼玉新生教会


 6月19日(日)、梅雨空のもと、午後3時から埼玉新生教会にて埼玉地区伝道委員会主催「役員・伝道委員研修会」が行われました。

 テーマは「宣べ伝えなさい―アメリカに見る教会の成長―」。研修会は、久保島牧師(伝道委員会委員長)の司会により、讃美歌21-405番「すべての人に」の賛美をもって始まりました。出席者は「すべての人に のべつたえよ、神の賜える よき知らせを…」という歌詞を噛み締め、すべての人に“主は救い”との福音を宣べ伝える教会の使命を再確認しつつ、会に臨みました。久保島牧師の挨拶、祈祷、講師紹介を経て、波多野保夫先生(講師、山形六日町教会伝道師)のご講演が始まりました。

 波多野先生は、神学校卒業後一年間、米国長老教会(PCUSA)を中心にインターンをなさり、様々な教会の礼拝やプログラムに参加され、その時の経験や学び、色々なデータや写真をパワーポイントにまとめて、ご講演くださいました。内容は、盛り沢山であったため、そのすべてを報告することはできませんが、特に印象に残ったことについて紹介したいと思います。(ちなみに、近々波多野先生からパワーポイントのデータもお送りいただけることになったため、地区のHP等で閲覧可能になる見込みです。)

 波多野先生は、あるハワイの教会をご紹介くださった際、その教会の玄関に飾られている船の絵と模型の写真を見せてくださいました。その船の名はカルパチア号。カルパチア号は、あのタイタニック号遭難事件の際、積極的に生存者の救助活動に当たったことで有名な船です。よりタイタニック号の近くにいた幾つかの船が、怠慢や二次災害の恐れにより、救助に赴かなかったにもかかわらず、カルパチア号は、危険を顧みず、真っ先に全力で生存者の救助へ向かったのです。つまり、その教会は、カルパチア号の姿勢に倣い、リスクを恐れない伝道を心掛けているということです。その根底には、私たちを罪と死から救うため、十字架の御受難をも厭わずに、この世に来てくださった主イエス・キリストの救いの恵みがあることは言うまでもありません。

 また、波多野先生は、日本の教会も米国の教会も、聖書や礼拝、説教や聖礼典を重んじるという点では、間口は一緒である、が、その深さや方向は異なる、とお話くださいました。その他、牧師・信徒の姿勢が厳格な教会は伸びる、大教会において“お客さん化”を防ぐ、伝統的礼拝形態と現代的礼拝形態の調和、長老派的信仰姿勢(理性的、信仰告白的)と聖霊派的信仰姿勢(聖霊への篤い信頼)のバランス、霊的成長と数的成長の関係など、今後、私たちが新しい伝道に臨むための、豊かな示唆やヒントを与えてくださいました。

 ご講演中、何度か紹介され、しかも、最も面白かったフレーズは、「これでは教会は成長してしまう!」でした。私たちも、祈りをもって新しい伝道に臨みつつ、「これでは教会は成長してしまう!」という喜びの叫びを上げさせていただきたいと心より祈り願うものです。

 参加者35名(男性22名、女性13名)、参加教会14教会
 
報告:大坪直史(地区伝道委員、熊谷教会牧師)





久保島泰伝道委員長




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