報告 環境問題講演会 (2017年)
 
日時 2017年7月16日(日) 午後3:00から
会場 川口教会
講演 「福島原発事故から6年。−キリスト者として考える−」
講師 平沢功牧師(北千住教会)

参加者 22名・10教会

 思い起こせば、2011年3月11日14時46分18秒、宮城県牡鹿半島の東南東沖130kmを震源とする東北地方太平洋沖地震が発生した。この大地震は津波を伴って世界中を震撼させた原発事故を起こし6年経過した。政府、東京電力は、今だに「その真相、今後の対策」について何も語っていない。この度の北千住教会平沢牧師の「福島原発事故から6年」の講演会を聞いて、無策な日本の姿を改めて知った。

 この原発事故は、基本的な人間としての生活、人の感性と信仰心を育てるすべての自然の
恵みを奪い去ったのである。被害は復興しているように見えるが、原発事故の深い傷跡はまだまだ残っており、ベールに包まれている部分が多すぎる。被災者の悲痛を関係者はどう考えているのか。

 また、東日本大震災は、平安時代前期の貞観11年(869年)5月26日に同じ陸奥国東方沖(日本海溝付近)の海底を震源とする貞観巨大地震(マグニチュード8.3以上と言われている。)の記録を思い起す。貞観巨大地震は約10年間、火山の噴火、余震が続いたといわれ、京都も揺れ、公家達も恐れたといわれている。日本の識者はこの歴史を知っているはずだ。

 しかし、東日本大震災及び福島原発に対する見通しは、全く立っていない。原発の状況、避難者の自殺、震災関連死について、平沢牧師は熱く語られ、人々との連携、現地訪問の重要性について話された。感謝。
  「慈善は国を高め、罪は民の恥となる。」(箴言14:34)
報告:井川 明(社会委員会、川口教会員)



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