報告 教師一泊研修会(2017年)
  
 7月10日(月)〜11日(火)に埼玉地区教師委員会主催の一泊研修会が行われました。場所は別所沼会館ヘリテイジ浦和でした。主題は「地の果てまで福音を!」、講師は日本基督教団千葉北総教会牧師の大串眞先生でした。

 開会礼拝は、埼大通り教会の川添義和先生がご奉仕くださいました。

 第1日目の講演T「説教、互助、伝道協力 ―四国の開拓伝道を通して―」では、四国教区・高知県の宿毛栄光教会での体験、城辺教会(現・愛南教会)の代務者の体験を通して語ってくださいました。「説教のみによって教会は建設される」ことが確立するとき、「伝道のために何でもする」ことが豊かに導かれる、地方では新来会者はいつもあるわけではないし、教勢が急激に伸びるということもないが、伝道は、牧師によるのではなく、信徒を通してなされ、その人の生活を通しての証によって伝道が進み、家族ごと救われることが多くあった。教会は、人数でもなければ、建物でもなく、聖霊によって、教会の底力があらわされることを知らされた、と語られました。

 第2日目の講演U「日本伝道へのチャレンジ ―千葉の開拓伝道を通して―」では、東京教区千葉支区による千葉北総伝道での体験を語られました。賃貸住宅での礼拝から始まり、分裂も経験したり、改築した仮会堂が違法建築で使用不可となったり、献堂までに礼拝場所が8回も変わりと、本当に数々の試練を経て、現在に至っておられることを伺い、頭が下がる思いでした。四国や、千葉の開拓伝道を通して、これからの日本伝道への提案もしてくださいました。仏教から学べることは多くあり、僧侶を迎えて研修をしたこともあると語られました。続いて、愛をもって奉仕することは、行動という形の言葉となり、伝道となる。福祉、教育、医療との連携が必要であると、語られました。さらに、日本基督教団の教会は、福音派やペンテコステ派からも学び、協力することが大切だと語られました。すでに実践しておられるところから語られていたので、たいへん説得力がありました。「伝道は、人の知恵や計算ではありません」とは、まったくその通りです。

 第2日目の朝の礼拝は、和戸教会の三羽善次先生がご奉仕くださいました(報告者は通い参加だったので、出席できませんでした)。

 第2日目の発題では、上尾合同教会の秋山徹先生から「宗教改革の遺産をどのように受け継ぐか―宗教改革500年を記念して」と題して、講演がありました。ルターの著作からルター自身の言葉を数多く紹介して、宗教改革の三大原理(聖書のみ、信仰のみ(恩寵のみ)、万人祭司)や、ルターにとって「信仰のみ」が意味るするものは何であるか等、解説してくださいました。

  閉会礼拝は東松山教会の野村忠規先生がご奉仕くださいました。

  参加者は32人、30教会でした。

報告:金田佐久子(ホームページ委員、西川口教会牧師)



参加者の様子




講師の大串眞先生




記念写真



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