報告 第24回アーモンドの会(2018年) | |
第24回アーモンドの会(障がいを負う人々と共に生きる教会を目指す懇談会) さすがの猛暑も朝夕の凌ぎやすさに癒される9月24日(月・祝)第24回アーモンドの会が埼玉和光教会を会場に開催されました。17教会・個人合わせて66名の参加となりました。 本年の主題は 「心のドアをたたく」 ーひきこもりと向き合うー とし、「ひきこもり」の当事者が年令問わず身近におられる方も多く、この課題に真摯に関わって来られた方々から学び、教会が、安心して語り合える場であるようにと願って、一人一人がキリストに心のドア開く時となるようにという思いを込めて進められました。 開会礼拝は埼玉和光教会岩河敏宏牧師から今回の主題聖句 ヨハネ黙示録 3章19節〜22節から『わたしたちを招かれるイエス』と題しイエスがかたくなに扉を閉じて籠りきっている私たちにも、扉を開いて私を信頼して安心して出てきなさい、一緒に食事をしようと救い主が私たちに呼びかけていて下さることを御言葉から説いて下さいました。今回のテーマに沿った私たちの心に寄り添ったメッセージを頂きました。 引き続き発題、証の部に続き、始めにシャロームネットワークの統括代表引地達也さんが日ごろ障がい者の就労支援などに関わる中でのご体験から引きこもりの定義や実態をご説明下さり統計的に70万人くらいとも言われているが、引きこもり親和群155万人などその実態は不明でもっと多いとも言えるのではと言われているとのこと。何れにしても引きこもりとは心の病の複合的な要因が重なってもいるということのようです。対象者に誰に相談したいかとの問いに「親身に聴いてくれる人」とどんな相談機関ならば相談したいと思うかという質問に「親身に聴いてくれるところ」と回答する人が32・2%ともっとも多かったとの報告。一方で「他の人に相談したくない」と回答する人も27・1%といよいよ複雑で難しい実態だとも話されました。 私たちがひきこもりと向き合うには親身に聴いてあげられる人になり、心の扉をノックして親身に向き合える存在になり、イエスのようなお気持ちで、扉を開いて私を信頼して安心して出てきなさい。と言えることを目指すヒントを与えられた。また、引地さんは日ごろの障がい者の就労支援などの拘わりのなかで、障がい者の学びの場所の必要性を痛感して、来年春から 法定外『シャローム大学』を開設する準備をしている。法定外というのは現行の特別支援学校制度では就労移行に十分カバーしきれない部分を埋めるためのもので障がい者、健常者がともに学べる学校を目標にするとのことでした。 続いての発表者は社会福祉法人 一粒 しゃろーむの管理者の中川基子さんが自ら拘わってきた仕事上の体験談と合わせ、特にお身内とのひきこもりの20年余りの関係をキリスト者として交わってこられたことを証として話され私たちにも具体的につながる事例の証内容でした。辛く、大変な拘わりをご家族と共に過ごされ、神さまの業が様々に働かれているとの思いを持ちながら今も感謝のなかでの拘わりをされておられることをキリスト者としての働きを公私ともに過ごされておれるという私どもにも身近に感じられるお話でした。 引き続き、アーモンドの会委員でもある七里教会滝川英子姉のご自身のキリスト者としての経歴の中でのいくつかのご体験からの話として、若い青年との長きにわたる拘わりから神さまから示された青年との長きにわたる導きから受洗の業まで寄り添って導かれた実例を経過を追ってお話され、現実のお話でもあり私どもに身近な事例として身に迫るお話でした。特にやんちゃな若い青年がキリストを拒絶して自らが崇める対象者を神と重ねる青年が証者の長い拘わりの努力が報いられ神に導かれ受洗に恵まれるくだりは私たちに大きな証として伝わる内容でした。しかし、証の締めが彼が早くに若い身でありながら神さまが天に召されるという業に繋がったということにも考えさせられるところもありましたが、何れにしましても自ら引きこもっていた青年が神さまの業に繋がったという経過の証は私ども参加者に大きな恵を与えられる内容となりました。 お三方の講演、証を参加者それぞれが胸に昼食後は七つの分団で分かち合いを行いました。分団の分かち合いでは参加者それぞれが午前中の発表者のお話の内容を伺っての感想及びそれぞれが自ら拘わっているひきこもりの思いや、本日の講演、証について現実に我々が教会や信徒として引きこもりの実態をより理解し、当事者の痛みに寄り添って行くことが出来るかという課題に向き合っていく機会となったという共通した感想の分団発表となりました。 以上が大よその当日第24回を迎え、実施されたアーモンドの会の報告ですが、長い歴史に繋がっているアーモンドの会の集いがこのように関係の教会、信徒、関係者、会場教会の方々のご理解、御協力に支えられての実りに心から感謝申し上げる次第です。長い歴史の集いも本来のアーモンドの会の拘わりも変化を感じることも考えています。今後の継続して目指すところの見直しも考えて進めて行きたいとアーモンドの会委員会としても協議をしているところでもございまして今後の進め方も広く埼玉地区はもとより活動を広く発信させて頂きたく考え、アーモンドの会としてのホームページを立ち上げることを皆さまにご紹介させて頂きました。 今回のアーモンドの会の報告も含めご案内申し上げますので、何卒、ご理解とご協力をお願いします。 アーモンドの会のホームページアドレスは http://www.almond-saitama.com/ となります。 |
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報告:矢崎 武雄(アーモンドの会委員長、埼大通り教会員) |
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