報告 三区合同教師会
 
 2018年1月29日(月)午前10時半から午後2時まで、和戸教会において、三区合同教師会が行われました。残雪が陽光に照らされてキラキラと輝く肌寒い朝、地区内33の教会(29)・伝道所(4)から、無任所教師・隠退教師も合わせて41名の教師たちが集められました。

 開会礼拝は会場教会である和戸教会の三羽善次先生がご担当くださいました。ちなみに、和戸教会は、埼玉県内にある日本基督教団の全教会・伝道所の内、最も歴史のある教会です(創立1878年)。
 讃美歌21-516番が賛美され、ペトロの手紙二1章3〜11節の御言葉が朗読されました。三羽先生は「信徒であれ、教職であれ、神から離れてしまうことがある。でも、御言葉によって導かれ、御言葉によって悔い改め、私たちは、まことに小さい器であるけれども、神に用いられて、教会が建てられていく。神の招きにふさわしく御業に用いられていきたい」と、語ってくださいました。

 礼拝後は、川染三郎先生(鴻巣教会、埼玉地区委員長)が、「教会に仕えて50年」と題してご発題くださいました。川染先生は、戦前、満州でお生まれになったこと、終戦直後、家族愛の深いお父さまが戦後の混乱の中で命を奪われたこと、引き上げ後、受洗されたこと、献身されたことなど先生ご自身の生い立ちに触れながら、また、数々の教会や伝道所を伝道・牧会されて来たご経験を交えながら、今、埼玉地区委員長として、思っていらっしゃること、考えていらっしゃることについて、お語りくださいました。

 川染先生は、主イエス・キリストを中心として、教職が羊飼いとして務めを果たすべきであるということ、また、教職の伝道と牧会の務めのもとで信徒が務めを果たすことを通して、教職の教会ではなく信徒の教会でもないキリストの教会が建てられて行くのだと、お語りくださいました。特に、埼玉地区においては、多くの小規模教会・伝道所があることから、最寄地区活動の充実の必要性、つまり、諸教会・伝道所間の支え合いと協力関係の必要性について、力強く述べられました。特に印象的だった言葉は、「一教会・伝道所の終わりは、その地域の全教会・伝道所の終わりに繋がる」という一言でした。一つの教会も終わらせてなるものか、一つの伝道所も終わらせるわけにはいかない、そういう地区委員長の主にある教会・伝道所に対する熱い思いと、また、固い決意がひしひしと伝わってまいりました。その熱い思いと固い決意は、私たちすべての教職が共有するものでもあります。

 発題後は、質疑応答が持たれました。川染先生のご発題に触発されて、幾人かの先生が、それぞれの思いや考えを、時に激しく投げ掛け合う、緊張感のあるひと時となりました。教区のあり方、地区のあり方、最寄地区のあり方などについて、参加者一人ひとりが真剣に思いを巡らせる有意義な時でした。

 質疑応答後は、礼拝堂から集会室へ移り、6〜7人毎に各テーブルを囲み、食事と歓談の時が持たれました。参加者の自己紹介、教区報告、各最寄地区報告、種々のアピールの時などを経て、散会となりました。

 今回、地区内諸教会・伝道所より、多くの先生方が集められ、良き学びと交わりの時が与えられましたことを、主に感謝いたします。また、和戸教会の三羽善次牧師はじめ信徒の皆さまの温かなおもてなし、教師委員会の先生方の入念なご準備など、諸々のお働きに心から感謝申し上げます。

 新年も埼玉地区内全教会・伝道所が、主にあって豊かな祝福と恵みをいただき、相互に祈り合い、支え合い、協力し合って、主の御栄光をあらわしながら、大いなる実りに与かるものとされますよう、お祈りいたします。
報告:大坪直史(熊谷教会牧師、ホームページ委員会委員)


 

 開会礼拝の様子


 

 質疑応答の様子


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