9月25日(月)、久しぶりに対面で、埼玉地区教師委員会主催の研修会が行われました。場所はホテルヘリテイジ熊谷でした。テーマは「『聖書 聖書協会共同訳』について ―事業の概要と翻訳の特徴―」、講師は日本聖書協会編集部主任の飯島克彦氏でした。
27教会・伝道所より、参加者30名でした。 (日本聖書協会の方々(3人)を除く)
開会礼拝は、地区教師委員長で、三芳教会の渡邊典子先生がご奉仕くださいました。
講演では、2018年12月に発行された『聖書 聖書協会共同訳』について、発行から丸4年を過ぎた近況も含めて、事業の概要と翻訳の特徴が語られました。
聖書の翻訳は約30年ごとに行われています。日本聖書協会のこれまでの翻訳、改訳は、明治元訳(1887年)、大正改訳(1917年)、口語訳(1955年)、新共同訳(1987年)です。なぜ新しい聖書翻訳が必要となるのでしょうか。聖書の新しい底本が出ています。つまり聖書の本文に変更が生じています。また時代に伴い言葉も変化をしています。聖書学や周辺諸学の進展もあります。そのため聖書の翻訳や改訳の必要がでてきます。聖書協会共同訳は、新共同訳の改訂版ではなく、新訳です。新共同訳と同様、プロテスタントとカトリックの両方から翻訳作業に携わったという点では、「共同訳」です。
聖書協会共同訳発行のため、まず諮問会議を開いて、国内18教派・団体の議員から意見を聞き、翻訳方針を取りまとめました。方針前文の結論は「礼拝での朗読にふさわしい、格調高く美しい日本語訳を目指す」というものでした。発行から4年を過ぎて、聖書協会共同訳を採用することに決定した教派、キリスト教主義学校も増えてきました。
研修会後半では、小グループに分かれて分団の時間があり、講演への応答や質問を分団ごとに発表し、講師から応答をいただきました。新しい翻訳の必要性は理解できること、説教準備には有益であること、教会としての採用はまだ時間がかかりそう、などの声があがりました。
良き研修会でした。主に感謝。
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