| 報告 平和を求める8・15集会 |
「平和を求める8・15集会〜今年 戦後80年を迎えて」 8月15日、埼玉地区主催で「平和を求める8・15集会」が大宮教会で開催されました。参加者51人・20教会(地区17教会、地区外3教会)でした。 講師は、「公益財団法人日本YMCA同盟」の横山由利亜さん。ウクライナ避難者支援プロジェクト責任者・執行理事です。講演題は「ウクライナからの避難者はいま ― 伴走支援から見えてきたこと ― YMCA世界各地での避難者支援をとおして」でした。栗原清埼玉地区委員長による開会祈祷の後、講演を伺いました。この講演では、ウクライナ避難者の方々に寄り添ってこられた活動の中で、ご自分が受けとめてきたことを語る、と前置きがありました。 ロシアのウクライナ侵攻から3年半が過ぎようとしています。避難者の方々は「まさか戦争が始まるとは思わなかった」「戦争がこんなに長くなるとは思わなかった」と口にしています。世界の120の国・地域で活動しているYMCAは、ロシアが軍事侵攻した当日から、ウクライナの西部の国境付近で人道支援を開始しました。日本YMCA同盟が支援活動を始めたのは、在日ウクライナ男性から「ウクライナにいる母親を日本に呼び寄せたいので助けてほしい」という1本の電話からでした。ヨーロッパのYMCAと連携して日本へ避難する人々をサポートしてきました。 YMCAは日本では東京を中心にこれまで全国1700名の避難者支援を、来日から生活自立支援まで行ってきました。支援活動内容も避難者の状況に応じて変化します。初期は入国や移動の住宅への案内という支援、次に住民登録や日本語学習の機会提供など。さらに個別訪問を実施して話をよく聞き、各家庭の個別の支援や心のケア。2023年1月ごろから、これからどのように過ごすのか人生設計に関わる相談が増えたそうです。家族と離れている罪悪感や将来への不安を持つ人もいます。 細やかな支援に頭が下がりました。YMCA同盟の公式ホームページにウクライナ避難者支援活動が報告されています。 講演後は質疑応答のときがあり、武田真治師(上尾合同教会)の閉会祈祷で終了しました。主の平和を祈り求めます。 |
| 報告:金田佐久子(西川口教会牧師) |
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| 講演は、壁に投影されたスライドを見ながら聞きました |
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講師の横山由利亜さん![]() |
| 集会に来られた参加者の皆様 |
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