2016年1月のみことば

神が望んでおられることです

 いつも喜んでいなさい。 絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい。これこそ、キリスト・イエスにおいて、神があなたがたに望んでおられることです。
                   (テサロニケの信徒への手紙一 5章16〜18節)


 子供のころ、「どんな家に住みたい?」と聞かれて、「大きな庭があって、庭の中をきれいな川が流れている家に住みたい。」そんなことを言った覚えがあります。お金が欲しいとか、良い結婚がしたいとか、健康でありたいとか、人間には様々な望みがあります。普通、人間が神様にそれをお願いしたりするのではないでしょうか?ところで、全知全能の神様に、願い事があると思ったことがありますか?

 上掲の聖書箇所には、「これこそ神があなたがたに望んでおられることである」と書かれています。神様にも願いががあります。それはイエスを救い主として信じるクリスチャンが、常に喜び、絶えず祈り、どんなことにも感謝する生き方をすることです。それは考えてみれば、人間の様々な望みの、究極の目的も、このことが満たされるためのものではないでしょうか?

1)キリスト・イエスにおいて神があなた方に望んでおられることです。
 もしこのホームページをご覧の皆様で、まだイエス・キリストをご自分の救い主と信じておられない方があられましたら、まずはこのステージ「イエス・キリストをご自分の救い主と信じる」をクリアしていただきたいと心から願っています。神は全ての人々が救われて真理を知るようになることをことを望んでおられます。(聖書第一テモテ2:4)常に喜ぶ、感謝する。ということは、罪を赦され、全能の神の命に入れられたことを知るからこそできることです。
 
 今年の東京聖書学校吉川教会の年頭聖句は「輝かしい勝利を収めています」(聖書ロマ書8:37)ですが、個人の生活でも、世界のできごとでも、これが絶対の妙案、というものはありません。あちら立てればこちら立たずです。どころか、どこにも突破口が無い、真っ暗闇、という場合もあります。しかし、イエス・キリストは、世界の救世主として2000年前に来られ、全ての暗闇の原因である、罪の代価をご自分が負ってくださり、解放の道を開いてくださいました。「わたしに来るものは失望に終わることはない。」この希望を与えられたクリスチャンによって、今日まで、「本当に救われました。」と証されて伝えられてきました。

2)16 いつも喜んでいなさい。18 どんなことにも感謝しなさい。
 次に第一のステージをクリアしたクリスチャンの兄弟姉妹にお勧めです。 いつも喜んでいなさい。 どんなことにも感謝しなさい。です。
 クリスチャンになったら、何も問題が無くなるということではありません。尊敬するF師はキリストの命をいただく経験をし、伝道者になられた方ですが、最愛の素晴らしい嘱望された息子を亡くされ、ご自分も癌の病になられました。悲しみの中から、神からの慰めを得、キリストによる命を伝えておられます。
 暗闇の中にも揺り動かされない希望と慰めを受けていることを認め、喜び感謝せよ!これが神の望みです。

 教会には信仰を持った91歳の女性がいます。ある日お見舞いに伺うと「もう主人のそばに行きたい」とつぶやきました。思わず「感謝したらどうかしら。」と言うと、はっとした表情でその場で「感謝します。」と祈られました。それ以来、お見舞いに伺う人に「感謝」の連発で、伺う人が励まされるようになりました。わたしたちもこのクリスマスに伺ったとき、「神様は祈るとすぐに奇跡のように応えてくださいます。」と輝いたお顔をしていて、見舞ったこちらが恵まれて喜んで帰りました。

3)絶えず祈りなさい。
 そして、喜びと感謝の根底に「絶えず祈る」ということがあります。「神様のお働きを信じつつも、祈らなければ何も起こりません」と言っておられる方がありました。また、ある教会の先生は、信徒から「先生に相談したいことがあります。伺ってもよろしいですか?」とお電話があったので「いいですよ」と返事をして、その方が来るまで祈って待っていたそうです。すると相談に来た方が「もう解決しました」と言ったそうです。 
 世の人々は自分の目先の要求を求めるのが祈りだと思っています。クリスチャンは、最善を知っておられる神の御心を求めるのが、祈りです。全ての解決は、神様の御心を求めるところから起こされます。

結び 
 第一のステージ、「キリスト・イエスをご自分の救い主と信じる」ことも、神は全ての人々が救われて真理を知るようになることをことを望んでおられます。そして、救われたクリスチャンにも、いつも喜んで、 絶えず祈り、 どんなことにも感謝する ことを、神が望んでおられます。  
 神様は人の尊厳を重んじ、イエスを自分の主として受け入れることも、その後も主に信頼して、どんな境遇にあっても喜んで生きるのか、それとも神に背を向け自分の力で生きるのか、わたしたちに選択権を与え、待っておられます。祈りつつ「神が望んでおられる。」ことを聞き取って、わたしたちの一番の満たされた生涯、を選び取ろうではありませんか。
東京聖書学校吉川教会 深谷美歌子牧師
(ふかや みかこ)




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