2020年11月のみことば |
主はモーセに仰せになった。以下は重い皮膚病を患った人が清めを受けるときの指示である。彼が祭司のもとに連れて来られると、祭司は宿営の外に出て来て、調べる。患者の重い皮膚病が治っているならば、祭司は清めの儀式をするため、その人に命じて、生きている清い鳥二羽と、杉の枝、緋糸、ヒソプの枝を用意させる。 次に、祭司は新鮮な水を満たした土器の上で鳥の一羽を殺すように命じる。それから、杉の枝、緋糸、ヒソプおよび生きているもう一羽の鳥を取り、さきに新鮮な水の上で殺された鳥の血に浸してから、清めの儀式を受ける者に七度振りかけて清める。その後、この生きている鳥は野に放つ。 (レビ記14章1~7節) |
コロナ禍の中で、不安や心配を抱えておられますか。あなたが安心して生きていけるように、聖書の言葉に聞いてまいりましょう。![]() レビ記14章には「重い皮膚病が治った者の清め」について、詳細に記されています。 重い皮膚病が治った場合、それを知った家族は、エルサレムの神殿で働く祭司の仲間であるレビ人に申し出て、祭司による確認と清めを依頼します。治っているだけでは、その人はまだ、町の中に入ることができませんから、祭司が町の外に出て、確認をします。治っていることを確認すると、「清め」の儀式を行うこととなります。清めを受ける者の家族に、レビ人は次のものを用意させるのです。家族が生きている清い鳥二羽(野鳥のことで、ラビの伝承ではスズメとされています)と杉の枝とヒソプの枝を緋色(赤色)のひもで(小さな箒状)に縛ったものを市場で購入します。 そして、儀式の当日、祭司のところに持参いたします。レビ人は土で作られた器を用意し、新鮮な水(流れている水)を泉か川から汲んできます。祭司はレビ人に命じて、その一羽を新鮮な水を入れた土器の上で殺します。そして、その鳥の血を汲んでおいた水の中に落とします。祭司はその血が混じった水に、先の枝を浸して、その人に7度振りかけたのち、「清い」と宣言します。7という数は、完全数で、清めの完全性を表します。 残る一羽は、死んだ鳥の流した血と水に浸されてから野に放たれます。人間の汚れをその身に引き受けさせられるのです。 ![]() わたしも一羽のスズメでした。掴まえようとするその手を逃れるためにジタバタしていたスズメでした。ところが、わたしの隣にいた鳥は逃げもせず、つかまえられてしまいました。そいつがカゴから出されるときに、なんとわたしにウインクしながら「安心しろ、生きていけ」と言ってくれたのでした。その言葉を何度も、何度でも思い出しながら、わたしはきょうも飛び続けています。あなたのカゴにいるもう一羽のスズメの名前が、イエスであったなら、あなたもクリスチャンになれるはずです。 ![]() 生かされている意味を聖書に問いかけながら、「安心しろ、生きていけ」という言葉をきょうも心に受け止めて、歩んでまいりませんか。教会には「安心して生きている」仲間たちがいます。あなたがいるべき場所に飛んでくるのを待っている仲間たちがいます。 |
埼玉新生教会 中村眞牧師 (なかむら まこと) |
今月のみことば | H O M E |