特集  聖徒の日 


 日本基督教団では11月の第1日曜日を「聖徒の日」としている。これは「諸聖徒の日(オールセインツ−万聖節)と呼ばれる。
1世紀末以降多くの殉教者が起こった。各教会ごとに聖徒を記念して死んだ日にその人の名を付けて礼拝をしていた。5世紀以降、それまでの聖徒たちの記念日がまとめられるようになり、1年中のすべての日に「聖○○の日」と名付けられるようになった。2/14は聖ヴァレンタインの日、6/24は洗礼者ヨハネの日、11/30は使徒アンデレの日、12/6は聖ニコラオスの日など。1日に何人もの名前が残ることとなった。
 9世紀頃、そこで全部をまとめて11/1を「諸聖徒の日(オールセインツ)」と呼び、歴史に名を残さずとも、信仰を持って死んでいったすべての信徒たちを記念するために、11/2を「オールソウルズ−万霊節」と呼ぶようになった。

 さて、各教会では、この聖徒の日の礼拝をどのようなかたちで守られているのでしょうか。今回は、越谷教会、上尾合同教会、飯能教会、埼玉新生教会のそれぞれの礼拝模様を写真を中心として紹介いたします。
写真が多くありますので、少し重たいですが、ごゆっくりご覧下さい。

 ところで、ハローウィンとは万聖節(11 月 1 日)の前夜祭。古代ケルト起源で、秋の収穫を祝い悪霊を追い出す祭りです。アメリカでは,カボチャをくりぬき目鼻口をつけた提灯(ちようちん)を飾り,夜には怪物に仮装した子供たちが「お菓子をくれなきゃ悪さをするよ」と言いながら近所を回り、菓子をもらいます。ということで、こちらは聖書に出てこないことなので、教会でも幼稚園でも何もしません。




越谷教会のケース

講壇の横に、亡くなられた教会員の写真を並べ、遺族の方もお呼びして一緒に礼拝を守ります。越谷教会は、毎年11月第1日曜日を「永眠者記念礼拝」という名称でこの日の礼拝を守ります。また、創立が1889年11月3日のため、創立記念礼拝として併せて行なっています。

礼拝が終わると、石橋牧師が写真を手にとって、お一人づつご紹介致します。

礼拝後は、車で数分の所にある教会の納骨堂で、墓前礼拝が行なわれます。墓石に刻まれている聖句は「神は我々と共におられる」。納骨堂の形は、ノアの箱舟をイメージさせて造りました。石橋牧師のデザインです。

納骨堂の中です。とても、広いので、まだまだたくさん入れます。いずれ私もここに行く予定です。     (報告:豊川昭夫)



上尾合同教会のケース

礼拝後、愛餐会がもたれ、共に食事をします。

その後、旧大宮地域にある青葉園内の教会の合同墓地で、墓前礼拝が行なわれます。

これが上尾合同教会の合同墓地です。墓石に刻まれている聖句は「神はわれらと共にいます」。      (報告:岩佐浩一)




飯能教会のケース

礼拝前の写真です。
毎年11月の第1日曜日に行なっています。亡くなられた方々の写真を礼拝堂の前におきます。
礼拝後に、一人一人を紹介します。

礼拝後に、教会墓地で墓前礼拝が行なわれます。墓前礼拝は春と秋に2回行なわれます。

墓前礼拝に先がけ、墓地の清掃を参加者一同で行ないます。  (報告:横山厚志)



埼玉新生教会のケース

礼拝の間は、写真は脇で待機(会衆と一緒にいる、という意味です)しています。
「聖徒の日記念礼拝」は、毎年11月の第2日曜日に行ないます。それで「記念」という文言がはいります。

礼拝後、写真をセットして、「聖徒の日の記念会」をします。
賛美、聖書、逝去者リストに従って逝去者を紹介し、礼拝に出席くださった遺族を紹介します。
遺族には、星野富弘さんの「2003年カレンダー」を1家族に1冊プレゼントします。(毎年同じ土産です)

礼拝後、車で6分程にある、市内三橋の「青葉園」内の教会墓前にて「墓前の祈り」(礼拝とは呼びません)を行ないます。教会員と遺族が参加します。
ここでは、遺族に逝去者の想い出や、現在の生活について短く語っていただきます。(納骨されている方の関係者に、1家族に1輪の花をプレゼントします。約20本)

墓石には、「わたしはよみがえりであり命です」と刻んでいます。  (報告:中村 眞)



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