E教会のFさんのお話し。
Fさんが、まだ教会生活とは無縁だったころ、ある作曲家(歌謡曲)がこんな話しをしていたという。
オリンピックはスポーツの世界のことですが、もしも音楽のオリンピックがあるとしたら、どこの国のどのジャンルの音楽が優勝するでしょうか?世界中にはいろいろな音楽があります。アメリカからはジャズが、アルゼンチンからはタンゴが参加するでしょう。ドイツからは「ジャズやタンゴなんて所詮下品な音楽よ。やはり優勝するのは伝統と品格を持つクラシックよ!」と言えば、イギリスからは「若者の心を掴んだロックだぜ!」と切り返してくるでしょう。そして、アジアを代表して日本からは演歌が出場してくるでしょう。しかし、このオリンピック、どの時代に行なわれても、どの国でやっても、そして何回やっても優勝するのはいつも同じだと、その作曲家は言っていたそうです。この時、Fさんその話しにピンとこなかったそうです。しかし、その後数年たって、あるキッカケから教会へ行くようになり、暫らくたってから、この話しの内容がよくわかったそうです。その作曲家は、最後にこう言ったのです。
「音楽のオリンピック、どの時代、どの国、そして何回やっても、いつも優勝するのは讃美歌です」と。
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