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奇跡の生還

A教会の会員Bさん夫婦が、ある土曜日に日帰りで山登りとアマチュア無線をするため、朝早くから出かけました。

山で楽しく過ごし、午後3時に下山を始めました。行きと帰りのコースが違うので、とまどいはあったが、初めての道を進んでいくと途中の道が崩落していて、立ち往生してしまいました。崩れた道の下に沢があり、そこを下っていけば下りられると思い、二人は下っていきました。

秋の日暮れはつるべ落とし。薄暗くなって、足下があやしくなったころ、小さな滝で二人は足を滑らせ服を濡らしてしまい、さらに下ったところには大きな滝があって、そこからはもう進むことも戻ることもできなくなってしまいました

「遭難」の2文字が二人の心にのぼりました。手持ちの食料は、せんべい5枚とペットボトルの水のみ。午後7時に、無線機を取り出して電波を出すものの、二人の居場所は谷底であったため、交信はできませんでした。さらに、暗闇が濃くなった8時頃、再度CQを発信したところ、地元の消防署員Cさんが電波をキャッチしてくれ、Bさんは窮状を訴え、救助と教会への連絡を依頼しました。

Bさんは神の御手が働いていると思ったそうです。それでも、救助を待つ間の時間の長さと、濡れた服による寒さは厳しさを通り過ぎていました。同じ頃、Cさんから電話連絡を受けた牧師は、教会役員たちに緊急連絡をして、祈りの輪を作ってもらいました。夜中の11時を回った頃、5人の救助隊員が二人を見つけだしてくれました。彼らはBさん夫婦をエスコートして、夜通し歩いて救助基地まで連れ帰ってくれました。午前4時頃のことでした。

その日、Bさん夫婦が教会にたどり着いたのは、礼拝が終わる頃でした。心配していた教会の群れの安堵と喜びの拍手が礼拝堂に響き渡りました。生還は神さまによる助けと二人は信じ受けとめ、再度与えられた命を神さまにささげるべく、それまで以上に礼拝の生活を真剣に続けています。

 

 

 

 

 

 

 

 

                  

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